人は激しく酔うと、大きく二つの種類に分かれる。

酔った時の事を鮮明に覚えている者。

そして酔った時の記憶が消えてしまう者ー・・・。





呑まれるな





この前の事があってからというもの、京楽に酒を勧められても
付き合い程度に少量しか飲まないよう気を付けていた浮竹。
今日も以前のように酒を飲もうと誘われ、京楽・浮竹・の三人で楽しんでいた。

しかしちょうど話が盛り上がってきた頃、途中で浮竹に用事が入りしばらく浮竹はその場を離れていた。
用事を終わらせようやく京楽との所に戻ってきた浮竹だったが、
数時間前とは少し様子が違うことに気が付いた。




「あ、十四郎くんおかえり!どうだった?」

「ああ。明日提出しないといけない書類を大量に出し忘れてたヤツがいてな。
    しかも俺の判と確認が必要だったらしくて・・・急いで片づけてきた・・・・・」


「それはご苦労だったねぇ。んじゃ、また飲み直すとしますか」


「そうだなー。飲み直すか!!・・・と言いたいんだが、そろそろに注意される時間だからな。・・・・つて、そいやはどこだ?」




自分が部屋を出るまでは確かに一緒に飲んでいた人物の姿が見あたらない。
いつもなら「帰る時間!」といって無理矢理にでも自分を帰らせようとしてくるはずなのに・・・。




「あー・・・えっと、ちゃんなら隣の部屋で寝ているよ」


がか?飲んでる途中で寝ちまうほど疲れてたのか・・・。」




隣の部屋を見ると安心しきっているのかは静かな寝息をたてている。
その寝顔を覗けば、今まで飲んでいた酒のせいでうっすらと顔が赤くなっていた。




「ふう・・・仕方がないな。今日は俺がを連れて帰るとしよう」

「あ、十四郎くん・・・その・・・・」

「どうかしたか?」

「いや・・・何でもないよ。ちゃんもぐっすり眠っちゃってるみたいだし」

「?ああ、きっと朝まで起きないだろうな・・・・。
     それじゃ俺達はそろそろ帰るよ。ごちそーさん。また誘ってくれよ」


「はいはーい。またねぇ」



・・・・・朝まで起きない・・・か。僕としては、ちゃんの目が覚めてくれると面白いんだけどね。

まぁ、どうなるかは十四郎くん次第って事で・・・。










+++










「おい、着いたぞ


「ううー・・・ん」


「まったく・・・。この前俺に注意しといて自分が同じ立場になるなよなぁ・・・」




にしても、がこんなに酔うなんて珍しい・・・。

よほど疲れていたのか、あるいは・・・何か嫌なことでもあったんだろうか。

それなら俺に相談してくれたって良いのにな。

こんなに傍にいるのに・・・少しくらいは俺に頼ってくれたって良いだろう。




「ま、今はこんな事考えてても仕方ないか。ー!今布団敷いてやるから待ってろよ」




そういって浮竹はを近くにあった椅子に座らせ、布団を敷き始めた。




「よし・・・。ほら!布団敷いたぞ。今日は早く寝たほうが・・・・・ってうわ!!!」




さっきまでフラフラして浮竹が体を支えないとろくに歩けなかった
しかし今は自ら椅子を立ち上がり、しっかりとした足取りで浮竹の元に近寄ってきていた。
そして布団を敷き終えた浮竹をその綺麗に敷かれた布団へと押し倒した。




「ど・・・・どど、どうしたんだ?」


「十四郎・・・・。」


。酔ってる・・・のか?」


「酔ってない・・・と思う」




いや、顔赤くして目充血させて・・・おまけに俺を押し倒すという普段じゃ考えられない行動。

酔ってる以外の何物でもないだろ。

がこんなに積極的になってくれるのは嬉しいが・・・正直ヤバイな。

酔ってるって事は、自分が今何をしてるのかなんて自覚ないだろうし

俺としてもそんな理性のないを抱く気なんて 少ししか ない。



だが・・・・・・




「あんまり酔ったことないし・・・自分でもよく分からない。でも・・・・・」




この状況で・・・・・・




「でも・・・凄く体が熱くて・・・・」




我慢なんか・・・・・・




「十四郎が、ほしい・・・・」







ブチ







っ!!!」


「きゃっ!」




とうとう我慢しきれず、浮竹は自分の腹の上に座っていたを持ち上げ、
さっきとは逆に今度は自分がを押し倒した。




「あ・・・・・すまん」




・・・・駄目だ・・俺の理性がもたん。結局押し倒しちまったじゃないか。

だいたい、好きな女に迫られてなんともない男がいるわけないだろう。

こんなにオイシイ状況で我慢できる男がいるか!?

少なくとも俺は無理だ。




「あやまらないで・・・」


「え?」


「お願い・・・体が熱くて、苦しい・・・。何とかしてほしいのっ!」




今までの口からこんなにも嬉しい言葉が出たことがあっただろうか?

俺が覚えているかぎりではそんな事は無かっただろう。

だが、今のは冷静じゃないんだ。


そんなを抱くことなんて・・・・・・・・






抱くこと・・・・・・・なん・・・・て。






「・・・・・・・・・本当に良いんだな?後からやめてくれって言っても・・・俺は途中でやめるなんて器用なことは出来ない」

「・・・・・・・・・・・うん。十四郎の、好きにして良いから・・・・」




今日はなんて素晴らしい日なんだ・・・。

俺が誘っても嫌がる事のほうが多いのに、今日はが俺を求めてる!!

神様ありがとうっ!!




心の中でそう呟くと、浮竹は躊躇することなく自分の下にいるに口付けした。
初めは軽く合わせるような口付けも、だんだんと互いの舌が絡み始め深いものへと変っていく。
唇を離さないまま、浮竹は器用にの服を脱がし始める。




「ねぇ、十四郎も・・・服・・・」


「・・・・・・・・後でいいだろ」


「私だけ脱がされるなんて嫌!」



「・・・・・・・・仕方ないなぁ」




名残惜しそうにから手を離すと浮竹は帯をゆるめ、着ていた着物を脱ぎ始めた。
すると普段から鍛えられているせいか、無駄のないしなやかな体があらわれ
その体からはとても病弱とは思えない力強さが感じられた。




「これで良いか?」


「うん・・・・」




ほんの数秒とはいえ、途中で止められて少しムっとしていた浮竹だったが
今の分もの体を堪能しようと愛撫する手を進めていく。

そして露わになった突起を舌で舐めたり、転がしたりし刺激する。




「あ・・・や・・・ぁん」


「気持ちいいか?・・・」





「んぁ・・・・十四郎・・・・下も、して・・・・」


「そう焦るなって。ちゃんとしてやるから」




そう言うと浮竹はの下着を脱がせ、今まで上部に与えられていた刺激によって
すでにヒクついている秘部に指を挿入した。
すると中からは愛液が浮竹の指をつたってトロトロと溢れてくる。




「すごいな・・・まだ少ししか触ってないのに・・・もうこんなだぞ」




その光景を見て浮竹は満足げに目を細めている。




「十四郎・・・もう、私・・・・・」


「今日はが俺を欲しいって言ったんだぞ?なら・・・自分で挿れないとな」


「っ!?そんな事・・・・」


「出来ないのか?ならずっとこのままでいるか?それも辛いだろう」


「・・・・・っ・・・」




観念したのか、は浮竹の膝の上にまたがり
躊躇しながらも浮竹自身を自分の秘部にあてがった。
そしてゆっくりとその腰を落としていく。




「っふぁ・・・・」


「ふ・・・ちゃんと出来たじゃないか」


「ん・・・・」


「じゃあ、ご褒美をやらないとな」


「え・・・?っああ!!!!!」




耳元で小さくそう囁くと、浮竹はの腰をしっかりと支え一気に自身を突き上げた。

突然おそってきた強い感覚に、思わず背中が仰け反るだったが
浮竹の首に腕をまわしてなんとか自分の体を支えた。
そしてより強い快感を得ようと、自然との腰も動き始める。




「っく・・・本当に凄いな・・・」




浮竹もその動きに答え、 を突き上げる動きをさらに強くする。




「っはあ・・・んや・・あ、あ・・・も・・・私・・・」


「なんだ・・・もうイキそうなのか?」




自分の体重の力も加わった事よって、いつもより深く浮竹自身をのみ込む形となっている。
そのせいか普段よりも強い感覚が全身にはしり、の意識はすでに何回も飛びそうになっていた。




「う・・・・ん、あ、っああ!・・じゅう・・・・・し、ろ・・・っーーー!!」


「っ・・・・・・・・!」




突然キツくなったの締め付けに、余裕のあるそぶりを見せていた浮竹も思わず顔をしかめた。





「ん・・・はぁ・・はぁ・・・」




絶頂を迎え、は浮竹に跨った状態のままぐったりとし、肩を上下に動かしながら息をしている。




「ん、もう駄目になったのか・・・。俺を誘ったのはの方だぞ」



「はぁ・・・・っは・・・・もう無理・・・」


「俺は途中でやめないと言ったはずだ・・・」




浮竹はの前髪を掻き上げ、その額に軽く口付けし
力のなくなったの腰をさらに自分の方へと近づけた。

その顔には普段の笑顔とは違う、黒い笑みを浮かべていた。




「可愛いの誘いだ・・・。俺が中途半端に終わらせるわけないだろう。たっぷり、相手してやるからな」


「ん・・・・・・・・・・・」














+++














「うー・・・・。頭痛い」




昨夜は何してたんだっけ・・・・
十四郎と一緒に京楽のところにお酒を飲みに行って
んで途中で十四郎がいなくなって・・・・
その後に京楽にキレイな色のお酒を勧められてー・・・。それ飲んで・・・
それから急に気持ち悪くなって・・・。




「・・・・・・ここ・・・私の部屋?」




そうだ・・・十四郎が眠ってた私を部屋まで連れて来てくれたって言ってたっけ。
はぁ・・・前に十四郎に注意しといて、まさか今度は自分が酔っちゃうなんて・・・。
でもそんなにたくさん飲んだつもりは無かったんだけど・・・
疲れてたからお酒まわるの早かったのかなぁ。




「ん・・・・・・もう起きてたのか」


「・・・・・十四郎?」




十四郎が私の隣で寝ていた。しかも裸で。

もちろん私も何も着ていない。

そして私達が寝ていた布団は、十四郎が敷いてくれたもの。



この状況と・・・そして十四郎の顔を見た瞬間、すべてを思い出した。



そう・・・部屋に戻ってきて、布団の準備をしてくれてた十四郎に私は・・・・・・・




私・・・・・・・・・・・・・は?




十四郎に押し倒された?




違う違う。てかむしろ・・・・




自分の頭に残っている記憶が夢じゃなければ




私は・・・・・・・




私は・・・・・・・






「あ・・・あの、私・・・昨夜・・・・」






は浮竹から目をそらし、顔を青ざめさせながら恐る恐る浮竹に訪ねた。
自分の記憶が間違いであってほしい。
できる事なら夢で・・・・と心の中で願っていただったが・・・




「いやー・・・凄かったぞ。まさかにあんな事してもらえるとは思わなかったな」




浮竹の口からは一番聞きたくなかった回答がかえってきた。
その答えが出てくると分かってはいたものの、
実際に現実を突きつけられの表情ははますます険しくなっていく。
今にもサーっと血の気が引く音が聞こえそうなくらいにその顔は青ざめていた。
そして後悔と恥ずかしさでの目にはうっすらと涙が溜まっていた。




ありえない・・・酔ってたとはいえ何てことを・・・

絶対、十四郎にとんでもない女だって思われた・・・・・・・。

どうしよう・・・・・・。




「・・・・・・・・・・・・」


「ん、どうした?まさか覚えてないのか?」


「・・・・・・・・・鮮明に覚えています」




いっそのこと忘れたいのだけれど。
こんな時だけ自分の記憶力の良さが嫌になる。




「そうか・・・覚えてるって事は、次も出来るって事だよな」


「は?」


「昨夜みたいに積極的なも俺は大歓迎だぞ。次はいつやってもらえるだろうか?」




浮竹はニヤニヤと嬉しそうに口元を歪め、満面の笑みを浮かべている。




「んなっ!!!もう絶対にあんな事しない!!!!」


「ちぇー・・・・。」













+++おまけ+++






「なぁ京楽、あの時に何飲ませた?酒だけじゃないだろ」

「あらら。バレちゃったー?」

「・・・・・・確信犯か?」

「んー。実はねぇ、ちょっと媚薬の入った飲み物を♪」

「・・・やっぱりな。はそんなに酒飲まないのに、あんなに酔うなんておかしいと思ったんだ」

「でも気付くって事は、効果あったんでしょ?」

「・・・・・・・・・・・・お前・・・」

「あら、もしかして怒っちゃった?僕は十四郎くんを思ってだねぇ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「十四郎くん・・・・・・?」


「・・・・・・・・・・・京楽」

「・・・・・・悪かった。少しふざけすぎたよ」



「・・・・・・・・感謝する/////」



「え・・・?」






END









妙に意味もなく長ったらしい文章になってしまった。
エロを読むのは好きだが、悲しいことに書けない(泣)ヌルイ。
実はコレ、サイト開く前から考えてたネタなんです。
酒を飲んでも・・・に続けて出来る、という感じに。
ようやく書けて良かったです。
誘い受けネタ好きでして・・・ハイ。
(実は最初は兄様夢だったんです。)
てか浮竹さんが偽物っぽいよぅ。

05.7.22 雄斗