甘いもの






「浮竹くん!これ受け取ってーv」


「あっ!!ずるい!浮竹くん、私のもv」





甘いもの




「浮竹ー…朝からモテモテじゃないの」

「お前だって似たようなもんじゃないか」






2月14日。

年に一度のバレンタインデー。

廊下を歩くたびにチョコを渡され、だんだんと荷物が増えていく状態の男二人。
浮竹も京楽も既に手に余るほどのチョコを受け取っていた。

それと同時にチョコを貰えない友人から嫌な視線を浴びている。






「良いな…お前達は」

「学院の女子ほとんど独占してるんじゃないか?」






あまりにも多くのチョコを抱えている浮竹達をからかう友人達。
しかし浮竹はその友人の話を聞きながらも、教室の中をキョロキョロしている。






「どうしたんだ浮竹?捜し物か?」

「え…あ、いや…別に」




「そういえば…今日はまだちゃん来てないみたいだね」

「ああ。さんなら今日は風邪で休みだってさ。さっき先生が話してるの聞い・・・・」


「休みっ!!!?」






休みという言葉を聞いて驚いたのと同時にがっくりと肩を落とす浮竹。
そしてその様子を面白そうに眺めている京楽…。






「残念だったねぇ。今年は本命からのチョコはなしだ」

「っ……!!お前…人事だと思って」

「おいおい…そんな顔するなよ。悪かったって。そうだ!帰りにお見舞いに行ってあげれば良いじゃないの」






浮竹はその一言に納得し、掴んでいた京楽の襟元を離した。






「全く…ちゃんの事となると人が変るなぁ浮竹は…」










+++










、大丈夫か!?」

「十四郎!?どうしたの?」






放課後、急いでの家に駆け付けた浮竹。
夢の中に入りかけていただったが、突然の来客者に目が覚めた。






「いや…風邪引いたって聞いてな」


「うん、まぁ…。…でもお見舞いは嬉しいけど、風邪うつるから来ちゃ駄目だよ!」


「大丈夫だ!うつらない!」


「その妙な自信はどっから…;;てかそれより…ねぇ十四郎、その大荷物は何?」








浮竹の手のは大量の箱。
そしてその箱を詰め込んでいる大きな袋。
見舞いの品にしては大きさも量が多すぎる。






「あぁ…っと、朝からチョコ責めにあって…」

「チョコ………あっーーーー!!」






チョコ、という言葉を聞いて突然何かを思い出したかのように叫び出す






「な…ど…どうした?」


「十四郎ごめん…その…チョコは用意してたんだけど…まだ作ってなくて」


「別に良いよ。体調が悪いんだし…仕方ないだろ?まぁ、からのチョコを期待してなかったと言えば嘘になるけどな;;
    …それより、早く風邪を治すことを考えてくれ」


「うん…その…チョコの原型というか、板チョコなら冷蔵庫に冷やしてあるの。そんなんで良ければ…」




「冷蔵庫、開けても良いか?」


「………どうぞ;;」








……やっぱり欲しかったんじゃん。






「そういえば…疲れてる時や体調が悪いときは甘い物を食べると良いそうだ」






冷蔵庫からチョコを持ってくるなり、何か思いついたのか明るい表情で話し始めた。。






「せっかくが用意していてくれたんだ。一緒に食べよう。な?」






ホラと言って浮竹はチョコの包み紙を開けると、割った一欠片をに手渡した。






「ありがと…でも私が食べたら十四郎の分が…」


「大丈夫。俺の分もちゃんとあるって!……ここに」


「え…?っん……」






そう言うとチョコを食べているに口付けする浮竹。

溶けかけていたチョコはお互いの唾液で完全に溶け、
浮竹はの舌に絡みついたチョコを器用に舐め上げる。






「甘くておいしい」

「っは…バカ…風邪、うつる…」


「大丈夫だって…ほら、もう一つv」


「んっ…」









++次の日++









「浮竹ー。結局ちゃんからチョコ貰えなくて残念だったねぇ」


「いや、良いんだ…。甘かったから…」


「…は?甘かった?…チョコが?・・・・・・?」




END









甘 い の は 私 の 頭 の 中 だ 。
久々の更新が意味不明なモンですみません。
急いで書いたんで内容も忙しくなってしまいました(言い訳)
楽しく読んで頂ければ嬉しいです。

06.2.14 雄斗