視線の先











最近、妙にがコソコソしている気がする。



十三番隊に来たかと思えば、俺より先に清音と楽しそうに何かを見ている。



それを見ている時のの表情が凄く幸せそうで。



一瞬見えたときに本だと言うことは分かったんだが…



俺が声をかけるとすぐにそれを隠してしまう。




一体何なんだ・・・・。







視線の先







「あれ?どうしたの十四郎?ウチに来るなんて珍しいわね」

「ああ。時間が出来たからな。たまにはの家にも顔を出そうと思って」

「そう。まぁ上がって?今お茶入れてくるから」






非番の日、浮竹は久しぶりにの家に来ていた。

いつもならが自分の部屋に来るため、あまり自分が相手の部屋を訪れることはない。

なのに何故わざわざ浮竹がの元へ来たかというと・・・・・



最近が自分に内緒でコソコソしている原因をさぐるため。



証拠を探るなんて女々しいという気もしたが、あまりにも行動が普段と違いすぎる。

気にならない方がおかしい。






「・・・・とりあえず、何か隠してそうな場所は」






が台所に行っているのを良いことに、浮竹は原因となる物を探るため立ち上がった。






「・・・布団の下とか?まさか、京楽がエロ本隠す訳じゃあるまいし」



「・・・・・・・・・でも一応・・・・」






そう一人でブツブツ呟きながら寝室に入っていく浮竹。

大の男が布団の下に手を突っ込んでいる姿は最近のの行動と同じくらい怪しい。






「多分何もないと思うんだけどな・・・・・」









ガサ…。









・・・・・・・・どうしよう。






手に何か雑誌らしき感触が。


掴むべきか?


見るべきなのか…?






いや…勝手に見るべきではないだろう。


だがきっと今俺の手が触れている物が、と清音が読んでいた物なのだろう。






気になるっ…!!


清音とは見れて、俺には見せてくれない物。


俺が近づくと隠してしまう本。


心の底から気になるのだが………









………男同士で抱き合っている本とか出てきたらどうしよう。









いやいやいや。に限ってそんな本は…。


くそっ!!ここで悩んでどうする浮竹!


確かめに来たんじゃないか!!


これを見つけるために来たんだ!






バッ!!!






『浮竹十四郎写真集 〜病床〜 』






「・・・・・・は?」


「十四郎ー!お茶入れてき・・・・・・・ぎゃーーーーっ!!」


っ!?」


「何勝手に寝床探ってるの!!?」






勝手に部屋を物色していたことを気付かれ、浮竹ももお互いに驚いている。
先手必勝と言わんばかりに、浮竹はが次の言葉を発する前に自分の手にある物を突き出した。






・・・・これは、何だ?」


「えーーーーっと、浮竹十四郎写真集?」


「見れば分かる」






そう。表紙には浮竹の顔がアップで写っている。
見れば誰だってそれが浮竹の写真集だと言うことは分かってしまう。






「俺が聞きたいのは、どうしてこんな物がの部屋に…というか布団の下にあるのかってことだ」


「寝る前にいつでも見れるようにと…布団の下に」


「最近俺に内緒で清音と見ていたのも、この本なのか?」



「はい・・・・・・」






よりによって布団の下の写真集を。

しかも本人に見つかってしまい、はがっくりと肩を落としている。






「写真の中の俺を見るのは、そんなに楽しかったか?」


「はい・・・・・・」






「…没収」


「はい……ってえぇぇぇーーー!!?何で!!?」





「そんなに俺の写真を見ていたいなら、直接俺を見れば良いじゃないか!!!」


「・・・・十四郎?」






珍しく声を張り上げる浮竹。

突然の事にも驚いている。






「実物が傍に居るのに、それを差し置いて写真を眺める必要はないんじゃないか!?」


「…っでも!仕事が忙しくて会えない時とか…せめて写真でも良いから見ていたいんだもん!」






のその発言に少し寂しそうな表情をする浮竹。

一度黙り込んで視線を下げた浮竹だったが、またすぐ顔を上げ、の両肩を強く掴んだ。


「…仕事が忙しくて、なかなか構ってやれない事は分かっている。だが…」






「・・・・・・・・・」






「例えそれが自分の写真だったとしても、が見つめている物が・・・・・俺じゃないと嫌なんだ!!」






さすがに恥ずかしかったのか、浮竹の顔は少し赤くなっている。

予想もしていなかった浮竹の言葉に、も目を見開いたままだ。






「・・・・・・・ごめんね。十四郎の写真集を清音ちゃんに貰って、ちょっと浮かれてた」

・・・」



「でも没収はヤメテね?寝る前の唯一の楽しみなのv」


「う・・・・・・・・分かった。そのかわり、もう俺の前で変な行動はやめてくれ」


「了解!」









+数日後+









「十四郎ー?借りてた本返しに来たんだけど…本棚に入れておくね」

「あっ!!ちょ・・・待て!!」

「ん・・・・・?」









写真集』








「「あ・・・・・」」





END









Vジャンのカラブリネタ。
知ってる方いるだろうか・・・?
でもそのネタ出てからかなり日にちが経っているから知ってても忘れている人が多いかも;;;;
浮竹十四郎写真集が出たら買いたい。
むしろ出ろ。
万単位だって買ってやらぁ。

・・・・久々の更新。。。
相変わらず駄文ですみません。
最後の文とかかなりありがちだし・・・。

06.3.26雄斗