心配








心配





、どうしたんだ?それ・・・」




毎日浮竹を看病しにくる

浮竹も彼女に会える時間を楽しみにしていた。

そして今日もいつもの様に雨乾堂に訪れたのだが

その彼女の様子が普段と少し違うことに気が付いた。

今日に限って違和感を感じるもの−・・・。


それはの口元を覆っている白い物体だった。




「風邪ひいたみたいで・・・・・。」

「それでマスクをしているのか。」




小さく咳き込む

喉がやられている事とマスクのせいで、その声は普段より聞き取りにくい状態だった。




「十四郎に伝染ったら困るから、今日は来たくなかったんだけど・・・
来ないとふてくされるでしょ?



あたりまえだ。




・・・・即答ですか。




「でも、休んでなくて大丈夫なのか?」




が来ないとふざけて機嫌を悪くする浮竹だが、

さすがに風邪をひいたと聞くと心配になる。




「うん。別に熱があるわけじゃないし、ちょっと咳が出るってだけだから。」




そういって薬の準備を始めるの後ろ姿をしばらく見つめていた浮竹だったが

立ち上がってゆっくりとに近づき、後ろからそっと抱きしめた。




「っ・・・!?十四郎!!?」




突然抱きしめられ体を強張らせる




が来てくれないのも嫌だけど・・・。
俺のことを気にしてマスクされてるのも、あんまり嬉しくないな・・・。」




浮竹はを抱きしめたままその耳元で優しく囁くように話し始めた。

その声に自然との顔も赤くなる。




が俺のことを気遣ってくれるのは確かに嬉しい。
でも、俺だってを想っているんだ。」


「十四郎・・・・・・・。」




は自分を包み込んでいる浮竹の手をそっと握りしめた。




を心配する事もある。俺もを気遣いたい。
だから、辛いときには無理しないでくれ・・・。」




そう言っての肩を掴んで自分の方に振り向かせ、再び強く抱きしめた。


の手も浮竹の背へとまわる。




「それに、マスクなんかで口元覆われてたら・・・・
にすぐキスできないじゃないか。」


「・・・・・本当はそっちが本音なんじゃないの?」




冗談まじりにため息をつきながら浮竹に訪ねる




「いや・・・まさか。そうだ!・・・いま無理して、これから熱がでたら大変だろう。  
よし、俺の布団で一緒に寝るか!!



「遠慮します。」




・・・・・・・即答かよ・・・。






END









何コレ。
かなり久々のアップです。申し訳ない。
浮竹さんはいつも心配されてばっかりだから、たまにはさせてみようって事で(笑)
様、読んで下さって有り難うございます。そしてスミマセン。

05.5.21 雄斗