可愛いからこそ、かまいたくなるのです。でも本当に可愛い子には、
やっぱり飴だけでは物足りないもの。
Candy or Love ?
「おーい日番谷!」
「げ・・・浮竹・・・」
珍しく隊首会に出席していた浮竹。
その隊首会が終わり皆が解散し始めたと同時に、浮竹は帰ろうとする日番谷を呼び止めた。「ほら。今日は珍しい飴を持ってきたんだぞー」
「ったく・・・毎回毎回・・・・いらねーって言ってるだろ」
「飴玉の中からトローっとしたのが出てきてなー。これがまた美味いんだ」
「だから・・・・」
「特別に一袋に二つしか入っていない大玉をやろう」
「人の話聞けよオッサンっ!!!」
浮竹が日番谷を見つけるたびに行われるこの行為。
別に日番谷をからかっているわけでもなく、
浮竹はただ純粋に日番谷の事を気に入ってしているだけなのだが・・・飴やら菓子やら、余るくらいの量の食べ物を毎回渡される日番谷としては
『子供扱い』をされている気がしてたまらない様子だった。「には内緒だぞ・・・渡すなって言われてるんだ」
「だから俺は別に欲しいだなんて一言も・・・・・・・」
「十四郎・・・・・・」
「!!マズイ・・・」
バレたらマズイからと、わざわざ隊首会を狙って日番谷に飴をあげていた浮竹だったが
その思惑も虚しく、後ろからの重い声が聞こえた。「やっぱり・・・楽しそうに隊首会に行くと思ったら・・・」
「いや・・・はは。これはだな・・・」
決定的な現場を見られ、弁解の余地がない浮竹。
チャンスとばかりに日番谷はその場から立ち去ろうとするが
浮竹にいつの間にか羽織の裾を握られていて逃げることが出来なかった。「おい浮竹!手離せよっ!!」
「すまん・・・を怒らせると怖いんだ・・・お前も協力してくれ」
「はぁ!!?おま・・・別に俺が菓子を欲しがったわけじゃねーだろ!っ離せ!!」
「あ、おい日番谷!!?」
の耳に届かないよう、小声で会話する浮竹と日番谷。
しかし日番谷はそう言い放つと、裾を握る浮竹の手を振りほどき、あっという間に瞬歩で立ち去ってしまった。
そのせいで廊下にはと浮竹の二人だけとなった。「あー・・・行っちまったか・・・・」
「十四郎聞いてる!?日番谷隊長、迷惑してるんじゃないの!?」
「まぁ・・・そんなに怒るなって。ああ見えても、日番谷は意外と嬉しそうだぞ」
「・・・そういう問題じゃなくて・・・」
呑気な顔をしている浮竹とは反対にムッとしている。
「・・・なら、どういう問題なんだ?」
「え・・・・・」
言葉を詰まらせるに近寄りその顔を覗き込む浮竹。
突然目の前に浮竹の顔が迫り、は思わず目を逸らしてしまった。「・・・・・・・・日番谷隊長にお菓子をあげてる時の十四郎ってすごく楽しそうで・・・」
「ああ。楽しいぞ」
「それで・・・その、十四郎にかまわれてる日番谷隊長が・・・羨ましいなって」
真っ直ぐ浮竹に見つめられ、はとうとう本音を話しだした。
しかし未だに浮竹と目を合わせようとはしない。「え・・・それだけか?って、もしかしてそんな事で日番谷に妬いてたのか?」
「そんな事って!っ・・・・それ以前に妬いてなんかないし!!」
図星をつかれ、ムキになって顔をあげた。
その瞬間に浮竹と目が合い、だんだんと顔が赤くなっていく。「いいか。確かに日番谷をかまうのは楽しい。あいつを気に入ってるから毎回菓子をあげている」
「うん・・・・」
「でも俺はには日番谷以上に色んなモノをあげてるつもりだ。もちろん菓子や飴だけじゃないぞ」
「色んな・・・もの?」
浮竹の言葉の意味がよく分からず、は首をかしげている。
その様子を見た浮竹はの肩に手を置くと顔を近づけ、
そのままチュ、と触れるだけの軽い口付けをした。「こーいう事だ。さすがにこれは日番谷にやるわけにはいかんだろう。分かったか?」
「っ・・・・はい////」
ようやく理解したに浮竹は「よし!」と言って満足げに笑っている。
「それに・・・そんなに俺にかまってほしかったなら、今からでもかまってやるぞ?布団の中でっ!」
そう言うとの手を掴み、楽しそうに声を弾ませる浮竹。
「いや、そーいうかまい方は遠慮しときます!」
「そんなにきっぱり拒否しなくても良いだろう・・・;;」
+++おまけ+++
:「ね、そういえば一体いつの間にソデにお菓子なんか入れてるの?」
浮竹:「んー・・・。入れる、というよりも常に入ってるぞ」
:「あんたソデは年中ハロウィンか」
END
9000hit踏んでくださった壱華様に捧げます!
リク内容、「日番屋を見て食べ物を与えようとする浮竹隊長」を書きました。
何だかよく分からない文章で・・・(毎度の事)しかも短い。
こんな夢小説ですが、どうぞ貰ってやってください;;
リクありがとうございました! 11.12 光の憧憬:雄斗