「ねぇねぇ、って全然浮いた話聞かないけど、実際好きな人いないの?」




「え・・・?」




「あ、それ私も気になってた!」




「いや・・・その・・・」








情報








昼休み、は乱菊や七緒、清音達の女死神と一緒に餡蜜屋で世間話をしていた。
皆と楽しく話している最中、突然乱菊が恋愛話を持ち出してきたのだった。




「で、どうなの?」

「そーいう乱菊は市丸隊長とどうなの?」

「質問を質問で返さないの!」




苦手な話題を持ちかけられ、なんとか話を逸らそうとする
しかしこの手の話が大好きな乱菊を誤魔化す作戦は上手くいかなかった。




「恋人もいないし、好きな人もいません!はい、これでこの話はお終い」




はさっさと話を終わらせるため、皆に期待を持たせない返答をした。




「なんだ〜・・・残念」

「そうよねー。は仕事一筋って感じだもんね・・・」

「あ、そういえばこの前ね・・・・」




残念そうにしながらも次の話題にうつろうとしていた清音達。

しかし・・・・・





〜・・・・俺がいるのに好きな人がいないなんて言われたら寂しいぞ」





「「浮竹隊長!!?」」





いつの間にか浮竹がの座っている椅子の後ろに立っていた。




「ちょ・・・!俺がいるのにって」

!あんた何時の間に浮竹隊長とそんな関係に!?」




浮竹の一言によってせっかく無くなりかけていた話題が再び盛り上がった。
横にいる乱菊は混乱しながらも生き生きとした表情をしている。




「お、馴れ初めかぁ・・・それはな・・・・・・」

「浮竹、こんな所で何をしている。暇があるなら隊首会にでも出席したらどうだ」

「白哉・・・」




浮竹が楽しそうに話をしているとそれを遮るかのように白哉が現れて口をはさんだ。




「う・・・わ;;」

「ん、どうしたの?顔色悪いわよ?」




浮竹と白哉がいる方を見ながら嫌な表情をしている
今すぐにでもこの場を逃げ出したいという空気が漂っている。




「いや・・・ね。この二人が顔を合わせるとロクな事にならなくって・・・」

「・・・・はぁ?」




そうー・・・。

あまり良い思いをしたことがないのだ。

毎回、自分を見つけるたびに笑顔で近寄ってくる浮竹。

その霊圧を探って現れる白哉。

もちろん逆のパターンもある。

確かに嫌われるよりは好かれる方が嬉しい・・・。

それは恋愛と関係なくても、人に好かれたいと思うのは人として当たり前だ。

でも・・・・・・・・




は抱き心地が良いなぁ。さすがは俺の!」

私のに馴れ馴れしくしないでもらいたい」




人を勝手に自分達の所有物にされては困ります。




「凄い!モテモテv羨ましいわ〜」

「羨ましいと思うなら地味に避難してないで助けろ!!この巨乳(怒)」




今まで一緒の席に座っていたはずの乱菊達が、いつの間にか入り口の方で楽しそうに見物している。




「しょうがないわねぇ・・・・そこまで言うなら助けてあげるv」

「あ、やっぱり遠慮しておきます。てか巨乳とか言ってすみませんでした」




名前ではなく「巨乳」と言われたからか、松本は口元は笑っているが目が笑っていない。
そして思いっきり何かを企んでいる。
その雰囲気を察し、言葉を慎んだだったが乱菊を止めることはできなかった。




「浮竹隊長も朽木隊長も、の事が好きなのはよーく分かりました。   
でもやっぱり、より自分の事を理解してくれてる人の方が女の子は弱いですよ」

「あぁっ!!そうやって面倒事を大きくするような発言はやめて!!」




「・・・・・・私はのことなら何だって知っている」

「もちろん俺もだ」




乱菊の言葉を聞いた浮竹達はますます火花を散らしている。




「家族構成だって知っている」

「俺は家族に会ったこともあるぞ」




「「・・・・・・・・・・・・・」」





「・・・・・・・・・・上からはちじゅう「浮竹隊長、それ以上言ったら血吐かせますよ」

「昨日のの行動は朝から現世で任務、夕方に帰ってきて夕食の買い物。   
ちなみに夕食と今朝の朝食はーー・・・「それはストーカーです朽木隊長。てかどこで見てたんですか」




二人の口からはどこから仕入れたのか、と不思議になるほどのの情報が出てくる。
本人もその常識の外れた情報に思わずツッコミを入れてしまう。




ああ・・・もう無理だ。

なんだか虚しくて泣きたくなってくる・・・。

隊長二人を止めることなんて出来ない。

私が間に入ったところで、よけいにややこしくなるのは目に見えている。

となると、残る手段は一つしかない。




「乱菊!逃げるよ!!」

「えっ!?あ・・・待ちなさいよ!」









+++









「なんでいつも逃げるの?別に嫌いじゃないんでしょ。隊長達のこと・・・」

「うん・・・・」




何とかあの場を逃げ切った
今はの部屋で乱菊と話をしている。




「別に嫌いじゃないよ。むしろ・・・何て言うか、その・・・」

「なんていうか?どっちも好きで決められない?」

「それも確かにあるけど・・・そんな中途半端な自分が許せなくて・・・」




てっきり『二人とも好き!』という感じの言葉が出てくると想像していた乱菊。
しかしその予想外な台詞との馬鹿正直さに驚いている。




「でも、いつかはちゃんと決めてあげないとねぇ。さすがにアレがずっと続いてるのも疲れるでしょ」

「うーん・・・おっしゃるとおりでございます・・・・;;」




いや、本当はもう自分の心は決まりかけているんだ。

でも今はまだその思いを口にする決心が付かないから・・・。

だけどいつかきっと、ケジメをつけてみせるから。

だからそれまで、お願いだから私についての妙な情報を仕入れるのは止めて下さいっ(泣)











END






銀華ちゃん・・・遅くなって本当にごめんなさい。
忘れてたわけじゃ・・・ないんだよ。そう。忘れてたわけじゃ・・・・ね。
時間かけたあげく、意味不明な文章でスミマセン。
いくらでも文句は受け付けますからっ。
逆ハー(VS系)って初めて書きました。
キリリク、ありがとうございました。      光の憧憬:雄斗