「十四郎の馬鹿!!もう勝手にしなさいよ!!!」




「あっ・・・おい!!」








そんな君が








「はぁ・・・何で怒っちゃうかなー・・・」




事の始まりは数十分前、雨乾堂で浮竹と共にいた

一緒に昼食を食べたまでは良かった。

しかし浮竹が食後の薬を飲みたくないと言ったことから口論が始まり

小さな口喧嘩がいつの間にかが雨乾堂を飛び出して行くところまで発展してしまった。






・・・・・別に喧嘩したいわけでも、怒りたいわけでもないのに・・・。

ただ・・・十四郎が心配なだけなのにな。








「おーい!・・・・・・・・・・・まったく、やっぱりここに居たか」



「・・・・・・・十四郎?なんで?」



「なんでって・・・昔からは何かあったら一人でここに来るじゃないか」






『ここ』というのは真央霊術院の裏手にある小高い丘。

草花がたくさんあり、心を落ち着かせるには最適の場所である。

学院時代、は嫌なことがあったり浮竹達と喧嘩をしたときはよくこの場で落ち込んでいた。

今でもそのクセで無意識のうちに来てしまうことが多いのだった。






「そろそろ場所変えないと、俺に『見つけてくれ』言ってるようなもんだぞ」







「ーー・・・・・呆れてる?」







「何がだ?」








は丘の端の方で膝を抱えて座り、背を向けたまま浮竹に訪ねた。






「私・・・いつもつまらないことで怒ってる」



「カルシウム不足か?」



「違う!・・・・・・・・本当はもっと素直でいたいけど、十四郎のことになるとすぐムキになって・・・・」






は完全に拗ねた声を出している。

本気で落ち込んでいるのか、いつもの明るい声は感じられない。






「そうだな・・・確かに怒りっぽいかもな・・・・。でも俺は、そんなが好きだぞ」




「っ!!?」








あまりにも簡単に好きと言われ、は驚いて浮竹の方に振り向いた。

すると浮竹はいつも通りの、にっこりとした笑顔をうかべていた。






「な・・んで?どうして十四郎はいつもそうやって笑っていられるの!?」






どうしてこんなに口うるさい自分を追いかけてきてくれるのだろうか。


どうしてこんなに素直じゃない自分を好きだと言ってくれるのだろうか。



そんな思いがの中を駆けめぐっている。








「不謹慎かもしれないけど、正直俺はが怒ってくれるのが嬉しいと思ってる」



「煩いこと言われて嫌にならないの?」



「その煩さも、全部俺を心配して言ってくれてるんだって知っている」






浮竹は泣きそうになって俯いているを優しく抱き寄せた。






「それに・・・・が俺の事を想ってくれる、だから俺は安心して生きていられるんだ」





「十四郎・・・・台詞がクサイよ。・・・・・・でも、ありがとう」






はそう言って浮竹の背に手をまわし、それに答えるかのように浮竹もに口付けした。










++おまけ++




:「で、ちゃんと薬飲んだの?」

浮竹:「を探すのに必死で飲むひまなんて・・・・」

:「さっき、『やっぱりここか』」って言ってたよね?場所分かってるなら探す必要なんてないわよね?」

浮竹:「・・・・・・・・・・・・・;;」

:「帰ったら飲んでもらいますからね!!」

浮竹:「・・・・・・分かった」











END






なんだか後半は変に甘く(?)なってしまいました。しかも短いです。
でも精一杯書かせてもらったつもりです。はい。「つもり」・・・です。
海竹様、こんな中途半端なモノでよろしければ貰ってやって下さいませ。
リクありがとうございました。     光の憧憬:雄斗